September 21, 2011

SN


ロンドンで暮らしていた時に、学生寮で出会った友人、SN。中心部での面白い場所や、ユニークな雑貨屋は、殆ど彼に教えてもらいました。同じ寮で暮らしていても、顔を合わせて食事をするような友人を作るのは、難しい事です。しかし、彼と僕との間に共通の趣味があったので、次第に仲良くなりました。彼は、「裏原宿カルチャー」と呼ばれる東京のストリート・シーンを通じて、日本に興味を持ったと言っていました。海外に住む人々が、日本に興味を持つキッカケは、我々が思っているような部分だけでは無いという事を知りました。

ロンドンを離れる数日前に、家に招かれました。その夜は、一緒にフライドチキンを食べて、映画を見ました。因に、家賃が安くても、良い部屋を見付ける方法を教えたくれたのも、彼、SNです。

"SN, I forgot to post this picture. Hope you'll like it. By the way, it was great to see you before I left London. Already can't wait to meet you again and share some hot news."

August 30, 2011

QUESTION


「分からない事」や、「自分の知識に無かった事」を素直に認めて、「教えて下さい」と言える人は、とても格好良いと思いました。何かを知っているフリをするよりも、他人に教わる気持ちの方が、大切だと感じた日でした。

"The important thing is to ask something you don't know, instead of showing off that you have it's knowledge."

June 30, 2011

BACK AND FORTH


日本とイギリスの間を、行ったり来たりしていました。新しい家族のメンバーに会いに、そして、これから誕生する新たな命を迎える為に、準備を進めていました。毎回、成田空港からバスで吉祥寺駅へ向かう間に、東京の空気を味わい、記憶を蘇らせます。車内で、帰国中に会いたい人の顔を思い浮かべ、その人達に会えると思うと、思わずワクワクしてしまいます。実際には、皆、仕事や勉強で忙しく、全員には会えずに帰る事が多いです。そんな中でも、タイミング良く会えた人とは、幸せな時間を過ごします。そのような素敵な仲間を、ロンドンでも作る事が出来ました。この国での生活も、残り僅かとなりました。皆の活動の場がバラバラになり、タイミングを合わせる事が難しくなってきましたが、それでも共に過ごせる、僅かな「瞬間」を大切にしていきたいです。

"Going to Japan and coming back to England again. I've been spending these few months in both countries to work things out for our new family member. Every time I go back to my own country, it takes quite a while to get my memories back. It feels as if you've landed in a place where you never visited before. To makes things easier, I just hang out with my folks. And spending time with my mates is an extremely important event for me. Just like my mates in Tokyo, I met some guys that I can really trust. Right here in London."

March 23, 2011

PICK ME UP


ロンドンで開催中の、グラフィック・アート・フェアへ行ってきました。ANTHONY BURRILLを始め、世界中で活躍するグラフィック・デザイナーが集結し、会場で作品の展示、ワークショップ、そしてシルクスクリーンの実演を行っていました。各デザイン・スタジオがブースを設け、その中を自由に構成し、まるで実際にスタジオを訪れているような気分になりました。主にイラストレーションが多く、普段見る事のない作品を楽しむ事が出来て良かったです。僕が大好きなカルチャー・マガジン、IT'S NICE THATも半額で購入する事が出来ました。毎回思う事ですが、ロンドンの展覧会は本当に展示方法が素敵です。

"I visited the contemporary graphic arts fair in London. Starting from ANTHONY BURRILL, 24 rising stars set their world of creation in wide rage of ways. Throughout the exhibition, each designer delivered some workshops for the visitors to join. They created their own space by using the actual furnitures and equipments from the studio. It was amazing that each studio had variety of styles to express their work. And each one of them were beautiful. Also, I was lucky enough to buy IT'S NICE THAT magazine in half price."

www.somersethouse.org.uk/pickmeup

March 16, 2011

WHERE YOU ARE


東北地方で起きた地震から、早くも5日が経ちました。さて、様々な人が今回の事をブログで綴っているように、僕もここに書き込もうと思います。

地震が起きた事を知ったのは、家族からの電話でした。現在、僕はイギリスで暮らしている為、最初に耳にした瞬間は、想像が出来ませんでした。ましては、その直後に大きな津波が襲って来るとは思いもしていませんでした。電話で話を聞いた直後、インターネットを通じてNHKを確認してみると、凄まじい状態になっていました。僕はここで初めて、ただ事では無い事に気付きました。それから数日間、新聞やニュースで日々悪化する深刻な事態を目の当たりにしていました。とても心が痛みました。しかし、僕にはそこに映し出される映像がいまいち信じられませんでした。数ヶ月前までいた東京で大停電が起こり、お店で食料が買えなくなる現実を。毎日ニュースを見て、家族と電話をし、ツイッターをチェックしているのに、そのような事態が本当に起きているとは思えませんでした。

それもその通りです。僕は現在、遠く離れた国にいるからです。正直、離れていても、これだけコミュニケーションを行う手段があるので、常に皆と同じ事を知り、同じ事で盛り上がり、そして同じ時間を生きているのだと勘違いをしていました。僕が東京で起こっている現状を信じられない、もしくは疑ってしまうように、被災地で必死に暮らしている方々の気持ちは、想像以上に辛い事だと思うのです。その方々が置かれている状況を理解する事は、本当に難しい事です。それは、自分達が置かれている環境は、自分達にしか分からないからです。だからこそ、自分のいる場所を大切に、そして置かれている環境に感謝をしなければいけないと思います。一緒に過ごしている人に対しても、同じです。文句を言う人もいますが、自分の環境を客観的に見られる人は、やるべき事をしている気がします。それは離れた国からの募金や、周りを明るくする冗談を言う事かもしれません。

被災地の方々や、原発と戦っている方々は本当に必死だと思います。被災された皆様とその家族の方々に心よりお見舞い申し上げると共に、一刻でも早く普段通りの日々が戻る事を祈っています。僕も今いる場所で、しっかりと暮らします。

"Think of your home, who you live with. Then, stand up against fear."

March 02, 2011

EXPERIMENTING BASIC SHAPES


最近、進めているプロジェクトを公開します。人とカタチの関係を、「折る行為」を通して研究しています。折る前と折り終わった後のカタチの変化や、折る回数と完成後のカタチの関係に興味を持ちながら研究を進めています。人は何かを折る時に、仕上がるカタチを頭に入れながら折るのでしょうか?まずは、カタチのトランスフォーメーションから考えます。

"This is a current project I've been working on. This study is all about basic shapes. I was particularly interested in shape transformation by folding its object. Does a constructionist always have an image of the shape while creating one?"

January 13, 2011

NIKE JAPAN BRAND DESIGN TEAM


オランダから帰国してから、数ヶ月間NIKE JAPANのブランドデザイン・チームでインターンとしてお仕事をさせて頂きました。きっかけは、僕の師匠となる方の紹介でした。初日から撮影の同行をさせて頂き、その夜はUNDERCOVERとのアパレルライン、GYAKUSOUのイベントにも参加させて頂きました。僕はグラフィック・デザインを学んだバックグラウンドがあったので、主に任されたお仕事はNIKE HARAJUKUのディスプレイ・デザインやTシャツの作成でした。そんな中、常にボスから「グラフィックを学んできたからと言って、それだけの枠に捕われるな」という事を言われてきました。美術大学である一つの分野を学んできた僕にとって、自分の関わった事の無い領域へ足を踏み出す事は、少々勇気がいる行為でした。それと同時に、僕の中で「出来る事」と「出来ない事」の線引きを、はっきりとし過ぎてきた部分もありました。しかし、このような考え方を持っていると、視野が全く広がらないまま、特定の仕事しか出来ない人間になってしまうと気付きました。良く言いますが、何事にも興味を持つ事は本当に大事だと思います。この事に気付けただけでも、大きな収穫でした。ここで働く先輩方は、本当に心温かい人達ばかりで、それぞれ本当に面白いバックグラウンドを持っていました。この数ヶ月間を通じて大きな企業の魅力的な一面と、デザインが世の中に出るまでの大きな壁を見させて頂きました。チームのメンバーとして迷惑ばかり掛けてしまいましたが、僕は全てを含めてNIKE JAPANで働けた事を光栄に思います。それでは大学院へ戻るため、ロンドンへ再び旅立ちます。

"Since coming back from Amsterdam, I've been working for NIKE JAPAN's Brand Design Team as an intern for several months. On the first day, I joined the photo shooting crew to look for a good location to take pictures of athletes. Also on the same day, there was an event for a new clothing line named GYAKUSOU by UNDERCOVER and NIKE. During this internship, my job was to create some displays for the flagship store in HARAJUKU and to design some T-shirts. My boss always told me to be open minded and not to create things as a graphic designer just because I studied this subject. Maybe, his message was to pay attention on any kind of things, and not to concentrate on one particular subject. As my first degree was graphic design, I had a habit of thinking things graphically. But unfortunately, brand design is not always about graphic. You should always think about both 2D and 3D. It is extremely important to be interested in many kind of subjects. This is the most important thing I learnt from my boss. While working for NIKE JAPAN, many people supported me in different kind of ways. Especially, my team members were technical in design and heart warming as a colleague. I found out many elements during these months. This may be good things and sometimes difficult things. However, as a whole, I am very proud for working in NIKE JAPAN. It was a significant experience. Now, it is time to fly back to London."